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【第2次トランプ政権】財務長官候補のベッセントってどんな人?【米国経済】

スコット・ベッセント氏
出典:Wikipedia

第2次トランプ政権の財務長官候補、スコット・ベッセントさんがどんな人が知っていますか?

この記事では、ベッセントさんの人物像や政策についてわかりやすく解説します。

これからの米国経済政策に大きな影響をあたえるベッセントさんについて知りたい方は、ぜひチェックしてください!

目次

アメリカの財務長官って?なんで重要なの?

日本でいう財務大臣にあたる米政府の重要ポスト

アメリカの財務長官は、アメリカ財務省の長官で経済財政政策を担当する最重要ポストの1つです。

日本でいうと財務大臣に相当します。

大統領が指名(推薦)して、アメリカの議会(上院)が承認することで就任します。

議会の承認がいるところが日本との違いで、大統領の政党と議会多数派が違うとモメたりします。

通常、アメリカの閣僚としては、国務長官、国防長官、司法長官と共に最重要の4ポストとみなされています。

アメリカ経済に大きな影響力

財務長官はアメリカの経済財政政策を担当し、アメリカ経済、さらには世界経済にに大きな影響力を持っています。

経済財政政策とは、政府が歳入(税金による収入など)や歳出(公共事業への支出など)によって経済に影響を与える政策のことです。

例えば、「経済活性化のために減税しよう」とか「消費喚起のために交付金を配ろう」みたいなことが経済財政政策です。

そのため、財務長官の考えや発言について、ビジネス界はとても注目しています。

第2次トランプ政権の財務長官候補ってどんな人?

ベッセントさんのプロフィール

財務長官候補のベッセントさんの基本的なプロフィールをまとめました。

  • 名前:
    • スコット・ベッセント
  • 生年(年齢)
    •  1962年(62)
  • 性別
    • 男性(ただし、同性愛者であることを公表)
  • 学歴
    • イェール大学(アイビーリーグの1つで名門大学)
  • 業歴
    • 長くウォール街で投資家として活動
    • キー・スクエア・キャピタル・マネジメントの創業者
    • 著名投資家で慈善家のジョージ・ソロスさんのファンドで最高投資責任者を務めていた
      • ただし、ここ数年はソロスさんと話していない
      • ポンド安(ポンド危機)や2013年ごろの円安を予想し、名声を高める
    • 2024年の米大統領選では、トランプ陣営の大口献金者
      • 元々、共和党・民主党のどちらにも献金していてオバマさんにも献金していました
  • 家族
    • 夫と子供2人(子供は代理母出産)

財務長官としては伝統的な経歴の持ち主

ベッセントさんは長くウォール街で投資家として活動してきた経歴の持ち主で、財務長官としては伝統的な経歴を持っています。

トランプさんからは「世界屈指の国際投資家および地政学・経済戦略家の一人として広く尊敬されている」と評されています。

一方で、トランプ政権に影響力を持つと言われるイーロン・マスクさんからは「平凡だ」とも言われてしまいました。

財務長官に就任すれば、同性愛を公表している今までで最もハイランクの閣僚となり、歴史的です。

ベッセントさんの政策は?

基本的にはトランプさんの政策を支持

ベッセントさんは、当然ですが、基本的にトランプさんの経済政策を支持しています。

トランプさんによって、「規制緩和、低コストのエネルギー、低税率による新たな黄金時代」がやってくる、というのがベッセントさんの意見です。

例えば、

  • トランプ関税は効果的
    • 不公正な貿易慣行の是正、歳入増加、貿易以外でもアメリカの交渉力の向上につながるため
  • トランプ減税の維持
    • もうすぐ期限の切れるトランプ減税を維持しなければ、大規模な増税になってしまうため

といった感じの考えでトランプさんの政策を支持しています。

一方で、今までのトランプさんの主張とちょっと違うかも、という部分もあります。

  • 関税は交渉の道具で、必ずしも大幅な引き上げを決めているわけではない
  • 日鉄のUSスチール買収案が再審査されることになれば、通常通り審査を行う
    • トランプさんは買収に反対
  • FRB(アメリカの中央銀行)は独立性を維持すべきだ
    • トランプさんはFRBの金利決定が不満で、影響力を行使したい

ともベッセントさんは言っているからです。

暗号資産を強く支持

ベッセントさんは、暗号資産を強く支持しています。

もし財務長官に就任すれば、暗号資産をはっきりと擁護する初めての財務長官となります。

「暗号通貨は自由を意味する」というのが持論です。

一方で、中央銀行デジタル通貨(CBDC)には強く反対の立場です。

CBDCは「アメリカには必要性がなく」「デジタル通貨に対しては2025年的なアプローチが必要」と主張しています。

ベッセント流3本の矢、3-3-3

ベッセントさんは安倍さんの経済政策「3本の矢」に着想を得て、「3-3-3」という政策を提言しています。

  • 2028年までに財政赤字を国内総生産(GDP)比3%に削減
  • 日量300万バレル相当の原油増産
  • 規制緩和によるGDP成長率3%の実現

です。

まとめ

伝統的で穏健派

ベッセントさんはトランプさんの政策を強く支持しています。

一方で、関税やFRBへの姿勢は、比較的穏健だと言えるでしょう。

また、長くウォール街で投資家をしていた経歴もあり、市場を動揺させるような極端な政策はしなさそうです。

そういった点から、ベッセントさんは、比較的、伝統的な穏健派だと言われています。

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